イベント情報
春季企画展「竹内峠を越えて -葛城の古道を巡る 4-」
葛城地域の歴史を考える手がかりとして、これまでにも「古道を辿る」をテーマにしてきました。今回の「葛城の古道」は、竹内峠越えの道です。
峠道を下って盆地の入り口には、縄文時代からつづく拠点集落の竹内遺跡があります。
縄文・弥生時代には、サヌカイトの道具作りの工房が営まれていたようです。そして古墳時代には、河内との交易・物流の拠点として、安定した地域経営がつづけられました。そのことを、道沿いにつくられた古墳から知ることができます。
この道は竹内集落にはいると、歴史国道・竹内街道として整備されています。
車も少なくなり、江戸時代の人びとの往来を思いうかべながら、歴史を感じることができます。道沿いの地域には、芭蕉ゆかりの「綿弓塚」と「孝女伊麻」、「大磯の虎女」などの物語が今に伝えられています。
竹内から長尾へ、そして盆地を横切る東西道路・横大路を経て、桜井の初瀬へとつづきます。この道は、初瀬街道または伊勢街道とも呼ばれていました。高田・八木・桜井などの沿線の街に、賑わいの歴史が伝えられています。道が地域の歴史をつくる、その主役はいつの時代も人びとでした。
竹内峠を越えて、それを体感する旅にお出かけください。


春季企画展について
- 開催期間:令和6年5月18日(土)より令和6年7月15日(月・祝)まで
- 場 所:葛城市歴史博物館
- 開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
- 休館日 :毎週火曜日、第2・4水曜日
- 観覧料 :一般 200円(160円)、高校・大学生 100円 (80円)、小・中学生 50円 (40円)
※( )内は20名以上の団体料金
おもな展示資料
・竹内遺跡:各種石器(奈良文化高等学校蔵)、打製石剣制作関連資料(本館蔵)、初期須恵器、朝鮮半島系土器、陶質土器(本館蔵)・一楽古墳:四獣形鏡、円筒埴輪、形象埴輪、須恵器(奈良文化高等学校蔵)・古殿遺跡:奈良時代の土器、土馬 など
企画展記念講演会
下記のとおり、企画展記念講演会を開催いたします。
参加をご希望の方は、前日までに必ずお申し込みください。
※ 事前申込みのない方は、当日参加できません。
記念講演会スケジュール
【第1回】 | 日時 | 講師 |
古代の物流拠点・竹内遺跡 | 5月25日(土)午後2時から | 神庭滋 (歴史博物館 館長) |
【第2回】 | 日時 | 講師 |
古墳時代の當麻地域 -武力集団と百済(くだら)系渡来人- | 6月15日(土)午後2時から | 千賀久 (歴史博物館 特任館長) |
【第3回】 | 日時 | 講師 |
竹内街道を歩く -堺から初瀬まで- | 6月29日(土)午後2時から | 森下惠介氏 (京都橘大学 非常勤講師) |
【第4回】 | 日時 | 講師 |
横大路 -竹内と初瀬を結ぶ道- | 7月13日(土)午後2時から | 神庭滋 (歴史博物館 館長) |
- 申込先:歴史博物館 0745-64-1414(電話)
- 定 員:200名
- 会 場:歴史博物館2階「あかねホール」
- 入 場:無料