箱根パワースポット巡り |「箱根三社参り」と「両社参り」

箱根は古くから信仰の地として知られ、パワースポットとして人気の社寺が点在しています。中でも有名なのが「箱根三社参り」と「両社参り」です。

どちらも箱根の代表的な社寺を参拝するスタイルですが、巡る社寺の数や所要時間など、いくつかの違いがあります。

この記事では、箱根三社参り両社参りの違いを解説しつつ、それぞれの参拝スタイルの魅力に迫ります。パワースポット巡りを計画する際の参考にしてみてください。

参拝スタイル
  • 「箱根三社参り」:箱根神社、九頭龍神社、箱根元宮の3社を巡る
  • 「両社参り」:箱根神社と九頭龍神社の2社を参拝

箱根三社参り」箱根神社、九頭龍神社、箱根元宮をお参りしよう

箱根三社参りは、箱根にある箱根神社、九頭龍神社、箱根元宮の3つの神社を巡るパワースポット巡りです。この三社参りの起源は、平安時代にまで遡ります。

三社全てを参拝することで、『邪気を払い、運気を上げ、そして願いを叶える』という、より大きなパワーを授かることができると言われています。

箱根三社参りは、 順番に特に決まりはありません。箱根神社から箱根元宮、九頭龍神社 本宮の順に参拝する方が多いそうです。

箱根三社参りのマップ

以下のマップでは、箱根三社参りのルートと各スポットの詳細を確認できます。地図を参考にしながら、効率的に参拝ルートを計画してください。

Guidoor

「箱根町」のアクセス・多言語観光情報はこちら

九頭龍神社は本宮と新宮がある

九頭龍神社は本宮と新宮の2つの社殿があります。九頭龍神社本宮は標高の高い場所にあり、アクセスにやや時間を要しますが、自然に囲まれた神秘的な雰囲気を味わえます。

九頭龍神社新宮は箱根神社のすぐ隣にあり、気軽にお参りできるのが特徴です。時間に余裕のある方は本宮まで足を運び、限られた時間で効率的に参拝したい方は新宮をお参りするのがおすすめです。

どちらも、御祭神として九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)様がお祀りされています。

1日で巡らなくても大丈夫

三社参りには少し時間がかかりますが、箱根の大自然に囲まれた中参拝することで、心身ともにリフレッシュできます。

1日で巡ることが難しくても、箱根神社公式ウェブサイトによると「三社へのお参りは、ご自身のご都合のよろしい日にそれぞれのお時間の中で、真心込めてお参りいただくのが一番よろしいものと存じます。」とのことです。

無理をせず、体調やスケジュールに合わせて、心を込めてお参りできる時に参拝しましょう。

箱根三社参りおすすめルート

まずは徒歩や箱根遊船を使って箱根神社、箱根元宮、九頭竜神宮本宮を巡るコースです。

箱根両社参りでも便利なモーターボートは元箱根、箱根町港「芦ノ湖倶楽部」、箱根園「箱根園モーターボート」などから利用可能です。

三社参りのおすすめルート
  1. 箱根神社(九頭竜神社新宮)を参拝
  2. 箱根神社から箱根園駅へ:徒歩約30分
    もしくは箱根遊船で「元箱根港」から「箱根園港」へ
  3. 駒ヶ岳ロープウェーで箱根園駅から山頂駅へ:約7分
  4. 山頂駅から箱根神社元宮へ:徒歩約5分
  5. 箱根元宮を参拝
  6. 箱根元宮から山頂駅へ:徒歩約5分
  7. 駒ヶ岳ロープウェーで山頂駅から箱根園駅へ:約7分
  8. 箱根園から徒歩・レンタサイクル・モーターボートで九頭龍神社本宮へ
    九頭竜の森を通って徒歩約30分
    ※徒歩・自転車の場合は途中にある「九頭龍の森」を通る際に必ず入場料600円が必要
    (13日の月次祭、例祭、祭典日の午前中は参拝者に限り入場料無料)
  9. 九頭龍神社本宮を参拝

もう一つは、箱根神社のすぐ隣にある九頭竜神社新宮をお参りする場合のコースです。
九頭竜神社新宮も本宮と同じご利益を得ることができます。

三社参りのおすすめルート2
  1. 箱根神社・九頭竜神社新宮を参拝
  2. 箱根神社から箱根園駅へ:徒歩約30分
    もしくは箱根遊船で「元箱根港」から「箱根園港」へ
  3. 駒ヶ岳ロープウェーで箱根園駅から山頂駅へ:約7分
  4. 山頂駅から箱根神社元宮へ:徒歩約5分
  5. 箱根元宮を参拝
  6. 箱根元宮から山頂駅へ:徒歩約5分
  7. 駒ヶ岳ロープウェーで山頂駅から箱根園駅へ:約7分
  8. 箱根園港から箱根遊船で「箱根関所港」・「元箱根港」へ

箱根遊船「九頭龍神社参拝船」で箱根三社巡り

箱根遊船を利用して参拝する「箱根三社巡り」もおすすめです。約2時間40分のルートで、パワースポットを効率よく巡ることができます。
(※所要時間は参拝・散策時間により前後します。)

毎月13日九頭龍神社の月次祭に「九頭竜神社参拝船」が運航されています。

九頭龍神社参拝船航路

参拝船の往路は元箱根港発の1便。復路は2便となっています。
料金は2,000円です。

往路

元箱根港発9:30
箱根園港発9:45
神山桟橋着(九頭龍神社)9:55

復路

12
神山桟橋発11:2012:10
箱根園港着11:3012:20
元箱根港着11:4512:35
STEP

元箱根港発の参拝船で「神山桟橋・九頭龍神社本宮」へ。
参拝後は神山桟橋から乗船し、「箱根園港」で下船。

STEP

箱根園内の「箱根園駅」から箱根駒ヶ岳ロープウェーに乗車し、山頂の箱根神社元宮へ。
※片道所要時間は約7分です。
参拝後は、再びロープウェーに乗車し、「箱根園港」へ戻ります。

STEP

「箱根園港」から「元箱根港」で下船。箱根神社へ向かい参拝。
元箱根港から箱根神社までは徒歩で約15分。
箱根神社のすぐ横にある九頭龍神社新宮の参拝と「龍神水」もお忘れなく。

※天候状況により運休する場合があります。詳細は箱根遊船公式サイト、TEL:0460-83-6351へお問い合わせください。

「箱根両社参り」箱根神社と九頭龍神社をお参り

箱根両社参りは、箱根神社と九頭龍神社の2社を参拝する、箱根三社参りよりもコンパクトな参拝ができます。

九頭龍神社新宮を参拝するなら箱根神社のすぐ隣なので、限られた時間しかない場合や、子供が一緒の場合でも安心です。

ポイント
  • 二社だけなので、約半日で参拝が可能
  • 二社のご利益を同時に得られる、ご利益の相乗効果

九頭龍神社新宮を参拝するルート

両社参りおすすめルート

箱根神社を参拝
②右隣の「九頭龍神社新宮」へ
九頭龍神社新宮を参拝

九頭龍神社本宮を参拝するルート

こちらも箱根遊船の通常航路か、毎月13日の「九頭龍神社参拝船」の利用が便利です。

両社参りおすすめルート2
  1. 箱根神社を参拝
  2. 箱根神社から箱根園駅へ:徒歩約30分
    もしくは箱根遊船で「元箱根港」から「箱根園港」へ
  3. 箱根園から徒歩・レンタサイクル・モーターボートで九頭龍神社本宮へ
    九頭竜の森を通って徒歩約30分
    ※徒歩・自転車の場合は途中にある「九頭龍の森」を通る際に必ず入場料600円が必要(13日の月次祭、例祭、祭典日の午前中は参拝者に限り入場料無料)
  4. 九頭龍神社本宮を参拝

「箱根三社」由緒ある神社とパワースポット

箱根三社は、箱根神社、九頭龍神社、箱根元宮の3つの神社を指します。それぞれの神社には、由緒や見どころ、パワースポットとしての特徴があります。

箱根神社

箱根神社は、奈良時代に創建された歴史ある神社で、箱根町の芦ノ湖畔に位置します。山の神、海の神、自然の神を祀り、縁結びや開運、交通安全のご利益で知られています。特に有名なのが湖畔に立つ赤い鳥居「平和の鳥居」で、フォトスポットとしても人気です。

箱根にはこの他に「箱根元宮」と「九頭龍神社」があり、この3つの神社を総称して「箱根三宮」と呼ばれています。

「九頭竜神社新宮」が境内、本殿右側にあります。

平和の鳥居

平和の鳥居は、1952年に箱根神社に建てられた赤い鳥居で、サンフランシスコ講和条約と上皇陛下の立太子礼を記念しています。

「平和」の扁額は1964年、箱根大神御鎮座1200年と東京オリンピックを記念して吉田茂元首相が揮毫しました。鳥居の全景は、芦ノ湖の遊覧船から見ることができます。箱根エリアでも人気の絶景スポット。

ご利益

恋愛成就・縁結び・和合開運、交通安全、心願成就、安産祈願、浄化、厄落としなど

箱根神社公式Webサイト
住所:神奈川県足柄下郡箱根町箱根80-1
TEL:0460-83-7123
御祭神:箱根大神(はこねのおおかみ)

箱根大神(瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと))
*御三神を併祀して「箱根大神(はこねのおおかみ)」と奉称し、お祀りしています。

引用元:箱根神社 – 箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の由緒並に宝物と文化財

箱根元宮

箱根元宮は、箱根山の頂上近くに位置する神社で、眺望が素晴らしいことで知られています。強羅からロープウェイを利用してアクセスでき、天気の良い日には富士山や芦ノ湖の絶景を楽しむことができます。山の神を祀り、登山やハイキングの安全を祈願する場所としても人気です。

ご利益

恋愛成就・縁結び・和合開運、交通安全、心願成就、安産祈願、浄化、厄落としなど

箱根元宮公式Webサイト
(箱根神社 – 箱根元宮(奥宮)について)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町箱根80-1
TEL:0460-83-7123
御祭神:箱根大神(はこねのおおかみ)
箱根元宮の御守と御神印は、箱根神社にて一年を通して授与されています。

九頭龍神社本宮と新宮

九頭龍神社は、芦ノ湖のほとりに位置し、水の神を祀る神社です。縁結びや商売繁盛、開運などのご利益で知られ、多くの参拝者が訪れます。特に毎月13日に行われる「月次祭」には、多くの人が参加します。

九頭龍神社新宮前に湧き出す霊水「龍神水」は浄化のパワーがあるといわれています。

ご利益

金運、開運、商売繁盛、縁結び、浄化など

九頭竜神社本宮公式Webサイト
(箱根神社 – 九頭龍神社(本宮・新宮)について)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根 防ケ沢 箱根九頭龍の森内
TEL:0460-83-7123
御祭神:九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)

九頭龍神社新宮公式Webサイト
(箱根神社 – 九頭龍神社(本宮・新宮)について)
住所:神奈川県足柄下郡箱根町箱根80-1
TEL:0460-83-7123
御祭神:九頭龍大神(くずりゅうおおかみ)

御祭神の九頭龍大神は、昔から人々に「九頭龍さま」と崇められ、商売繁盛・金運守護・心願成就・良縁成就等に特に御神徳の高い龍神様として信仰されています。

引用元:箱根神社 – 箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮の由緒並に宝物と文化財

参拝前の事前準備

箱根三社参りや両社参りに行く前に、事前に各神社へのルート確認や公共交通機関の時刻表など、スケジュールを計画しましょう。

服装は歩きやすい靴と動きやすい服装が基本です。また社寺への参拝が目的である以上、ある程度フォーマルな(カジュアルすぎない)装いを心がけることをおすすめします。

持ち物チェックリスト
現金(お賽銭用)スマホ決済などでついつい忘れがち。事前に小銭を用意しておきましょう。
カメラ・スマホ(写真撮影禁止されているエリアでないか注意。)
飲み物・徒歩が多いルートを巡る場合は特に水分補給を忘れずに!
防寒具天候が急に変わることもあります。またお店などに入ると冷暖房で寒暖の差が激しいことも。夏でも羽織れるものがあると安心です。
雨具日傘兼用の折り畳み傘はおすすめ。

参拝時のマナーと注意点

箱根三社参りや両社参りで参拝する際は、お賽銭の準備も忘れずに。一般的なお賽銭は5円玉や50円玉が相場といわれていますが、心を込めてそっと投げ入れることが金額よりも大切です。

参拝中は他の参拝者への配慮を忘れないようにしましょう。大声での会話は控えめにし、神聖な場所であることを意識して、敬意を持って参拝しましょう。

写真撮影は指定された場所以外では控えるのがマナーです。

交通安全、学業成就、恋愛成就など、あなたの願いに合ったお守りを授かりましょう。 箱根神社では箱根元宮と九頭龍神社のお守りや御神印も一年中授与されているので、三社参りの際はここでまとめて購入することができます。

参拝の作法は箱根神社の公式Webサイト「参拝作法と家庭の祭り」のページをお参りの前にぜひご覧ください。

参拝後「箱根・芦ノ湖エリア」のおすすめ観光スポット

参拝後は、箱根の雄大な自然を満喫できる観光スポットを訪れてみてはいかがでしょうか。芦ノ湖では、箱根遊船に乗って湖上クルーズを楽しむのもおすすめです。

さらに、パワーチャージには温泉も外せません。箱根の名湯「芦ノ湖温泉」で心身ともに癒やされましょう。

箱根・芦ノ湖周辺のカップルや親子で訪れるおすすめのエリアを詳しくこちらの記事でもご紹介しています。

まとめ

三社参りは箱根の代表的な神社を巡ることで、パワーチャージとご利益をより強く授かることができます。一方、両社参りは手軽に参拝できるため、気軽にパワースポットを体験したい方にもおすすめです。

自分の目的や体力に合わせて、三社参りと両社参りを計画してみるのが良いでしょう。箱根の自然や温泉も楽しみながら、心身ともにリフレッシュできる参拝旅行をぜひ満喫してください。

Guidoor

「箱根町」のアクセス・多言語観光情報はこちら

箱根・熱海エリア関連記事

Guidoor

「箱根町」のアクセス・多言語観光情報はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUT US
Taro Okazaki
Guidoor MediaのチーフエディターTaroです。
1984年大阪生まれのライター兼アーティスト。
2015年からオーストラリアの出版社、教育関連サービス、コンサルティング、ウェブコンテンツの制作やマーケティングに従事。
帰国後はフリーランスを経て、2019年Guidoor Mediaの立ち上げに参加し、日本の文化や歴史、観光についての記事を中心に執筆しています。
留学生活や海外での仕事経験を通じて、様々な異文化との交流を肌で感じ学んできました。 私自身、日本のアート、Vtuber、音楽、コミック、アニメなどの文化に深く魅了されている一人でもあります。
読者の心に残るようなインスピレーションを与えるコンテンツを提供することを心がけています。
専門知識と幅広い視野を活かして、多層的で複雑な日本の魅力を世界中の読者の皆様に最も分かりやすく、役立つ情報をお届けしています。