世界遺産亀ヶ岡遺跡:遮光器土偶を通じた縄文文化の理解

亀ヶ岡石器時代遺跡は、縄文時代晩期の集落遺跡として世界的にも注目されており、2021年7月には「北海道・北東北の縄文遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この遺跡は、特に「遮光器土偶」の発掘地として知られ、その独特の大きな目とふくよかな体型が印象的です。遺跡からは、遮光器土偶以外にも、籃胎漆器や漆塗土器など、形やデザインが個性的で美しい出土品が多数見つかっており、縄文時代の精巧な芸術性を今に伝えています。

遺跡から北西約10kmにあるJR五能線の木造駅には、遮光器土偶を模った巨大なモニュメントがあり、町のシンボルとしても愛されています。

縄文遺跡案内所でボランティアガイドの案内を受けることができ、4月から11月の土日祝日には、事前予約なしで約30~60分のガイドが提供されています。団体での訪問や専門職員による遺跡ガイドも、日本語や英語で1週間前までの予約で利用可能です。