断崖絶壁上の難攻不落の城

岡城跡は、かつて豊後国(現在の大分県竹田市)に築城された歴史的な山城の跡です。
壮大な美しい石垣で知られ、日本最大の城下町を持つ国指定史跡として評価されています。
1936年には国の史跡に指定され1、2006年には日本100名城に選定されました。
また、1990年には「岡城公園」として日本さくら名所100選に選定されています。

岡城の歴史は、源義経を迎えるために緒方惟義が築城したとされる1185年まで遡ることができます。
その後、1334年に志賀貞朝によって拡張され、岡城と名付けられました。
この城は、その後も何度も修築され、特に1594年に中川秀成が大規模な石垣を修築し、現在の「総石垣の城」になりました。

岡城は難攻不落の城として有名で、断崖絶壁の上に垂直に近く石垣が積まれている姿は訪れる者を圧倒します。

垂直に近く積まれた石垣
城域は東西2500メートル、南北362メートル、総面積は23万4千平方メートルに及び、その中には本丸、二の丸、三の丸など、多くの重要な構造物が含まれています。

また、岡城からの美しい景観も見事です。
晴れた日には、城山から祖母山、傾山、阿蘇山、および九重連山を望むことができます。
特に春には桜が咲き誇り、「岡城桜まつり」では毎年多くの観光客が訪れています。