春には目の前一面に一目千本桜が広がる寺院

繁昌院(東の寺)は、寺格が高く、多数の仏像、仏画、一切経などを蔵していることでも知られています。
「東の寺」とも呼ばれ、慶長10年(1605年)に龍島院の8世洲山麟芸和尚によって開山されました。
その後、正徳から宝暦年間に6世義顕和尚が現在地に移転再建し、明治5年(1872年)に本堂が建立されました。大正初期には22世天能孝温和尚が亜鉛鉄板葺に改修し、「奥方丈」を増築しました。昭和27年には23世大安玄道和尚が内外の整備を行い、昭和48年には則心栄良和尚が座禅堂を建立しました。
寺宝である阿弥陀如来坐像は平安時代末期の作で、寄木造、金箔仕上げであり、昭和52年(1977年)に大河原町指定有形文化財に指定されています。また、柴田三十三観音霊場の第12番札所でもあります。
繁昌院では座禅体験や写経体験も可能で、江戸時代の俳人一日庵江三の墓もあります。