毎月8日に開帳!茨城最大級の寝釈迦像

阿弥陀寺は、鎌倉時代の弘安年間(1278~1288年)に一遍上人がこの地を訪れ、草庵を建立したのが始まりとされており、寺院の正式名称は「遍照山根本院阿弥陀寺」で、時宗に属しています。

阿弥陀寺の境内には、江戸時代初期に作られた寝釈迦像が安置されています。この像は全長約2メートルで、茨城県内最大級の涅槃像として知られています。毎月8日に開帳されるこの寝釈迦像は、古くから信仰の対象となっており、参拝者は持参した下着に朱印を押してもらうことで、生涯下の世話にならないと信じられています。この儀式は「腰巻おがみ」として親しまれています。

また、阿弥陀寺の本堂は江戸時代中期の宝暦年間(1751~1764年)に建てられたもので、木造平屋建ての入母屋造りです。外壁は真壁造りの白漆喰仕上げで、美しい日本建築の特徴を持っています。

阿弥陀寺は、茨城百八地蔵尊霊場の第69番札所としても知られており、多くの参拝者が訪れます。境内には一遍上人の銅像や鐘楼もあり、歴史と信仰の深さを感じさせる場所です。特に春には美しい桜が咲き誇り、訪れる人々を楽しませてくれます。