江戸時代の息吹を感じる江戸崎地区の守護神

鹿島神社は、元亀元年(1570年)に江戸崎城主の土岐治英によって創建され、鹿島神宮の分霊を勧請したことから始まります。この神社は、江戸崎城の守護神としての役割を果たし、江戸時代には地域の繁栄を象徴する存在でした。

境内には、天保15年(1844年)に奉納された「雲龍」の額や、江戸時代の筆硯供養碑など、歴史的価値の高い文化財が数多く残されています。また、承応2年(1653年)に寄進された石灯籠や元禄14年(1701年)の手洗石など、多くの石造物も見どころの一つです。

鹿島神社の祭神は健御雷之男命で、例祭は毎年9月1日に行われますが、特に7月25日から27日にかけて開催される祇園祭が有名です。この祭りでは、地域の人々が集まり、伝統的な奉納相撲大会などが行われ、賑わいを見せます。

神社の拝殿には、雲竜や鹿、相撲番付、社号などの奉納額が掲げられており、訪れる人々に歴史の重みを感じさせます。また、境内には大きな木々が立ち並び、静寂と自然の美しさが調和した空間が広がっています。