歴史と伝統が息づく龍ヶ崎の守護神

八坂神社は、地域の守護神として親しまれている歴史ある神社です。文治年間(1185~1190年)に創建され、征夷大将軍源頼朝から地頭として常陸南部を領した下河辺政義が、龍ヶ崎の開拓に際して建立したと伝えられています。祭神は建速須佐之男命(たけはやすさのをのかみ)で、厄除けや健康祈願に訪れる参拝者が多いです。

八坂神社の最大の特徴は、毎年7月下旬に行われる「祇園祭」です。この祭りは市内最大級のイベントで、特に最終日に行われる「撞舞(つくまい)」は関東三奇祭の一つとして知られています。撞舞は、若者が高い柱に登り、頂上で舞を披露する勇壮な儀式で、多くの見物客が訪れます。

境内は平成26年に大規模な修繕が行われ、新しい装いで参拝者を迎えています。社殿の彫刻や狛犬など、細部にわたる美しい装飾が見どころです。また、初宮詣や七五三詣、神前結婚式など、人生の節目に合わせた様々な儀式が行われており、地域の人々にとって重要な場所となっています。