室町時代の美を感じる歴史と静寂の宝庫

来迎院は、天台宗の寺院で山号は箱根山です。
この寺院は静かな環境と歴史的な建造物で知られ、多くの観光客が訪れます。

来迎院の最大の見どころは、国指定の重要文化財である多宝塔です。この多宝塔は、室町時代の建築様式を色濃く残しており、1556年以前に建てられたとされています。塔の内部は通常非公開ですが、特定の日に限り公開されることがあります。塔の美しい造りと歴史的価値は、一見の価値があります。

また、来迎院の本尊は阿弥陀如来の立像で、訪れる人々に安らぎと平和をもたらします。境内には、仁王門や涅槃像もあり、これらも見逃せないポイントです。特に仁王門は、その迫力ある姿が訪れる人々を圧倒します。

来迎院では、毎年12月23日に「火防大祭」が行われます。この祭りは、宗派や教義の違いを超えて多くの人々が参加する大規模なイベントで、火災からの守護を祈願し、地域の安全を願います。