名水百選第1号!古の連歌師も愛した郡上八幡の清流

宗祇水(そうぎすい)は、名水百選の第1号に選定された由緒ある湧水です。この泉は、室町時代の連歌師である飯尾宗祇が愛用したことからその名が付けられました。宗祇は郡上の領主である東常縁から古今伝授の奥義を学び、この地を訪れた際に泉のほとりで歌を詠み交わしたと伝えられています。そのため、宗祇水は「白雲水」とも呼ばれ、歴史的な価値を持つ場所として知られています。

宗祇水は、郡上八幡のシンボルとも言える存在で、清らかな水が豊富に湧き出しています。この水は、地元の人々にとって生活の一部であり、古くから「水舟」という独特の水利用形態が存在します。現在でも住民が組合を組織して保全活動を行っており、地域の文化と生活に深く根付いています。

また、宗祇水の周辺には石畳の坂道や赤い清水橋があり、小駄良川の美しい眺望を楽しむことができます。これらの風景は、訪れる人々に古き良き日本の風情を感じさせ、多くの観光客に愛されています。特に夏の郡上おどりの時期には、多くの人々がこの地を訪れ、賑わいを見せます。