天橋立の伝説が息づく良縁成就の地

元伊勢籠神社は、伊勢神宮に奉られる天照大神と豊受大神がこの地から伊勢に移されたという故事から「元伊勢」と呼ばれている歴史ある神社です。奈良時代には丹後国の一の宮となり、平安時代の「延喜式」には名神大社として記載され、山陰道唯一の大社として最高の社格を誇ります。

境内には、伊勢神宮と籠神社にしか祀ることが許されていない五色の座玉(すえたま)が本殿正面に輝いています。また、地下を流れる水の音を聞くことができる水琴屈があり、その不思議な音色は訪れる人々の心を和ませます。

元伊勢籠神社は、天の浮橋神話とも深い関わりがあります。神代の時代、天にいたイザナギノミコト(男神)が地上の籠神社の奥宮眞名井神社にいたイザナミノミコト(女神)のもとに通うために使っていた梯子が天橋立であったという伝説があり、現在は良縁成就の地としても知られています。