千年の信仰が息づく京の守護神

石清水八幡宮は、旧称「男山八幡宮」としても知られ、二十二社の一つに数えられるこの神社は、国家鎮護の神として皇室からの崇敬が厚く、伊勢神宮と並ぶ二所宗廟の一つとされています。
石清水八幡宮は、宇佐神宮、筥崎宮とともに日本三大八幡宮の一つに数えられ、宮中の四方拝で遥拝される神社の一つでもあります。本殿を含む建造物10棟が国宝に指定されており、その歴史的価値は計り知れません。
神社の創建は859年に遡り、源氏の信仰も厚いことで知られています。特に源義家が神前で元服し、八幡太郎義家と名乗ったエピソードは有名です。現社殿は1634年、徳川家光によって造営されたもので、内殿と外殿の間には織田信長寄進による黄金の樋がかかっています。
石清水八幡宮は、厄除開運の神徳で名高く、多くの参拝者が訪れます。男女を問わず厄年にあたる人々や、事業の繁栄・安全を祈る企業、学問・技術の向上を願う青少年など、幅広い層からの信仰を集めています。
境内は古代に成立した壮厳な社殿形式を保持し、幣殿・舞殿・楼門・廻廊などにより構成されています。参拝者は、これらの建造物の美しさに加え、自然豊かな男山山頂での散策も楽しむことができます。また、山上まで昇るケーブルカーが設備されており、体力に自信のない方でも気軽にご参拝いただけるのが魅力です。