歴史ある重要な文化財と現代にも息づく禅の精神

円福寺は、臨済宗の禅道場として知られ、天明3年(1783年)に建立されたこの寺院は、江戸時代の雰囲気を色濃く残しています。特に有名なのは、日本最古と伝えられる木造の達磨大師坐像で、重要文化財に指定されています。この像は、年に二回、4月20日と10月20日の万人講の日にのみ公開され、その日は精進料理もふるまわれることから多くの参拝者が訪れます。

円福寺は、約3万坪の広大な境内地を有し、山門や本堂など多くの建物が点在しています。修行僧の生活の場でもあり、静寂に包まれた環境で厳しい修行に励む姿は、訪れる人々に深い印象を与えます。なお、境内を拝観できるのは万人講当日のみで、それ以外の日は山門までの拝観となります。