群馬県と埼玉県を結ぶ歴史ある水運の要所

赤岩渡船は、利根川の静かな流れを渡る歴史ある動力船です。戦国時代から続くこの渡船は、かつて上杉謙信の文献にも登場し、江戸時代には利根川を利用した水運の要所として栄えました。現在では、その歴史を感じさせる貴重な交通手段として、年間2万人以上人々が訪れます。

赤岩渡船は、群馬県と埼玉県を結ぶ唯一の「水上県道」としての役割を果たしており、無料で利用できる点が特徴です。船は「千代田丸」と「新千代田丸」の2隻が運航しており、それぞれ23名と20名の乗客を乗せることができます。

乗船方法は簡単で、群馬県側からは小屋にいる船頭に声をかけるだけ。埼玉県側からは、黄旗を上げて船頭の注意を引きます。また、団体での利用も可能で、事前にファックスで申し込むことでスムーズに乗船できます。

周辺には、レンタサイクルが設置されており、利根川沿いの風景を自転車で楽しむこともできます。さらに、赤岩渡船から徒歩圏内には、歴史的建造物や文化史跡が点在しており、歴史を感じながらの散策もおすすめです。