草加の文化と伝統を学ぶ資料館

草加市歴史民俗資料館は、1926年に草加小学校の西校舎として建てられた埼玉県初の鉄筋コンクリート造りの校舎を再利用しており、草加市の歴史と文化を深く知ることができるスポットです。関東大震災の教訓を生かし、耐震・耐火構造を備えたこの建物は、当時としては非常に先進的なものでした。現在では、国の登録有形文化財としてその価値が認められています。

館内には草加の歴史や民俗文化に関する多彩な展示が揃っています。第一展示室では、江戸時代の草加宿や松尾芭蕉に関する資料、縄文時代の丸木舟など、草加の歴史を時代ごとに紹介しています。第二展示室では、草加せんべいの製造工程を伝える道具や、農具などの民俗資料が展示されています。また、昭和時代中ごろの教室を再現した教育資料室もあり、当時の学校生活を垣間見ることができます。

さらに、季節ごとに企画展が開催され、過去には端午の節句展や草加せんべいに関する展示が行われました。また、講座や体験教室も定期的に開催されており、子どもから大人まで楽しめる内容となっています。