運慶作の聖観音像と四季の彩り

慈眼院は、歴史と自然が調和した魅力的な観光スポットです。1387年に創建されたこの寺院は、最上三十三観音第18番札所として知られ、岩木観音を本尊としています。運慶作と伝えられる聖観音像が安置されており、その美しい彫刻は訪れる人々を魅了します。

慈眼院の境内は四季折々の自然美が楽しめる場所です。春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が境内を彩ります。特に6月には参道脇に純白の紫陽花や山百合が咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませます。また、境内には延命地蔵尊が祀られており、旧正月には護摩祈祷が行われ、家内安全や身体健康、子授祈願など多くの参拝者が訪れます。

慈眼院は、子宝や安産祈願のスポットとしても有名です。観音本尊の左脇には慈母観音が安置されており、県外からも多くの参拝者が訪れます。また、参道脇には手押し式のポンプがあり、冷たい井戸水で手を浄めてからお参りすることができます。

さらに、慈眼院の裏山には「眺望の丘」があり、ここからは山形盆地や最上川、蔵王山などの美しい景色を一望でき、春から秋にかけて季節ごとに変わる風景を楽しむことができます。