浅井三姉妹の故郷、琵琶湖を望む戦国の名城

小谷城跡は、小谷山(495.1m)に築かれた城で、浅井氏三代の居城として知られています。

小谷城は、湖北の大名・浅井長政とその妻である織田信長の妹、お市の方、そしてその間に生まれた浅井三姉妹(茶々、初、江)にゆかりのある城でもあります。城跡からは琵琶湖や湖北の美しい景色を一望することができ、訪れる人々に戦国時代の歴史と自然の美しさを同時に楽しむことができます。

城跡には、自然の地形を巧みに利用した遺構が残っており、東西の尾根に沿って配置された各郭や、本丸、大広間跡などからは当時の建物の礎石が出土しています。最頂部の大獄(495m)には土塁が残っており、清水谷には平時における浅井氏と家臣たちの館跡があります。これらの遺構を巡ることで、当時の城の規模や構造を実感することができます。
日本五大山城の一つにも数えられる小谷城跡は、昭和12年(1937年)に国の史跡に指定されており、歴史的価値が高く評価されています。

また、小谷城跡は四季折々の自然の美しさも魅力の一つで、春には桜が咲き誇り、初夏には新緑が美しく、秋には紅葉が見事です。ハイキングコースとしても人気があり、自然と歴史を同時に楽しむことができます。