四季折々の風景が楽しめる歴史的名城

新発田城は、日本100名城の一つに数えられる歴史的な名城で、別名「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主溝口秀勝が慶長3年(1598年)に築城し、3代目藩主宣直の時代に完成しました。新発田城は、政治・経済の中心地として平地に築かれた平城で、全国的にも珍しい特徴を持っています。

城の見どころの一つは、国の重要文化財に指定されている「表門」と「旧二の丸隅櫓」です。これらの建物は当時のままの姿で保存されており、歴史の重みを感じさせます。また、平成16年(2004年)に復元された「三階櫓」は、全国で唯一、丁字型の屋根に3匹の鯱を配した独特の外観を持ち、その美しさは必見です。三階櫓は自衛隊敷地内にあるため内部には入れませんが、その特徴ある外観は訪れる人々を魅了します。

新発田城のもう一つの魅力は、美しい石垣と海鼠(なまこ)壁です。石垣は「切込はぎ」という技法で組まれており、隙間なくかみ合うように積まれています。白と黒が美しい海鼠壁は、北国の城特有のもので、その美観は訪れる人々の目を楽しませます。城の表門前には、新発田出身の赤穂義士堀部安兵衛の銅像が立ち、その脇には「安兵衛茶屋」があります。ここでは「御城印」や「日本100名城 城カード」が販売されており、訪れた記念に購入することができます。

新発田城は四季折々の風景が楽しめる場所でもあります。春には約260本のソメイヨシノと約60本のヤエザクラが咲き誇り、桜の名所として知られています。桜の開花時期には夜桜のライトアップが行われ、お堀に映える幻想的な風景が広がります。初夏にはアヤメが咲き、秋には紅葉、冬には一面の雪景色が広がり、一年を通して訪れる価値があります。