伝統漁法の名残!ボラ待ちやぐらから望む絶景

ボラ待ちやぐらは、かつてボラを捕るために使用されていたもので、伝統的な漁法を象徴する観光スポットです。

ボラ待ちやぐらは、海上に建てられた高さ約15メートルのやぐらで、漁師たちはこのやぐらの上からボラの群れを見張り、網を使って捕獲していました。この漁法は、ボラの習性を熟知した漁師たちによって行われ、最盛期には穴水町内に40基以上のやぐらが立ち並んでいました。しかし、1996年を最後にこの漁法は一旦途絶えましたが、2012年に再開され、現在では国道249号線沿いの根木ポケットパークや中居ふれあいパークでその姿を見ることができます。

このやぐらは、天文学者パーシバル・ローエルが著書「NOTO」の中で「怪鳥ロックの巣のようだ」と表現したことでも知られており、やぐらの形状は非常にユニークで、遠くから見るとまるで海の中に浮かぶ巨大な鳥の巣のように見えます。
やぐらの上には大人3人が座れるスペースがあり、周囲を見渡すと一面の海が広がり、写真撮影スポットとしても人気があります。

また、ボラはこの地域で非常に愛されている魚で、特に寒い時期に取れる「寒ボラ」はその美味しさで知られています。ボラの卵巣から作られる高級珍味「カラスミ」もこの地域の特産品として有名です。ボラ待ちやぐらを訪れる際には、ぜひ地元の料理も楽しんでみてください。