四季折々の風情を楽しむ西行ゆかりの古刹

弘川寺は、葛城山麓に佇む古刹で、役小角(えんのおづぬ)が開創したと伝えられています。
また、この寺は平安時代の歌人である西行法師の終焉の地としても知られています。西行法師は「願はくは花のしたにて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」と詠んだ歌で有名であり、桜の季節にこの地で生涯を閉じました。

弘川寺の境内は広く、本堂、護摩堂、地蔵堂などが配置されています。
また周辺には四季折々の美しい風景が広がり、春には桜が咲き誇り、秋には紅葉が境内を彩ります。特に、本堂裏や紅葉谷、本坊庭園での紅葉は見事で、訪れる人々の目を楽しませます。

西行法師にゆかりのある建造物も境内に点在しています。西行の墳墓や西行堂、そして本坊の奥には、西行像や西行にまつわる絵画、書、資料などを集めた「西行記念館」があります。ここでは、西行法師の生涯やその業績について深く学ぶことができます。