南北朝時代の息吹を感じる歴史ある神社

壹須何神社は、創建の詳細は不明ですが、927年以前には既に存在していたとされ、延喜式神名帳にも記載されている歴史ある神社です。この神社は、蘇我氏の末裔である石川朝臣の本拠地に建てられたと伝えられています。

壹須何神社の主祭神は、大己貴尊(おおなむちのみこと)、天照皇大神(あまてらすおおかみ)、天児屋根尊(あめのこやねのみこと)、品陀別命(ほんだわけのみこと)です。また、江戸時代初期には現在の祭神が定められ、明治時代には近隣の降旗神社や菅原神社が合祀されました。

この神社は、南北朝時代に石川城が築かれた際、度重なる兵火に見舞われましたが、1589年には豊臣秀吉が石川郡代官を通じて祈祷と境内免許の証を下しています。その際に奉納された湯釜が社宝として残されています。