美しい自然景観と多彩なアクティビティが魅力の渓谷

由布川峡谷は、由布岳と鶴見岳の間を流れる由布川が作り出した峡谷で、約12kmにわたって続くV字型の地形が特徴です。高さ15mから60mもの断崖が連なる景観は圧巻で、訪れる人々を魅了します。

この峡谷は、約60万年前に噴出した由布川火砕流が長い年月をかけて浸食されて形成されました。そのため、峡谷内には40以上の滝が点在し、糸のように流れ落ちる水流が岩肌を美しく飾っています。この自然の造形美は「東洋のチロル」とも称され、多くの観光客が訪れる理由の一つです。

由布川峡谷は四季折々の風景が楽しめる場所でもあります。春には新緑が芽吹き、夏には涼を求めて多くの人が訪れます。秋には紅葉が峡谷を彩り、冬には静寂の中で雪景色が広がります。特に夏のシーズンには、峡谷内を流れる清流で川遊びを楽しむことができ、家族連れや友人同士でのレジャーに最適です。

また、由布川峡谷では「パックラフトツアー」というアクティビティも人気です。超軽量のボートに乗り、普段は人が入れない奥地まで進むこのツアーは、冒険心をくすぐる体験となります。ツアー中には「神秘の滝」と呼ばれる美しい滝を間近で見ることができ、その迫力に圧倒されることでしょう。

峡谷内を散策する際には、滑りにくい靴や濡れても良い服装を準備することをおすすめします。特に川を渡る際には安全に配慮し、無理のない範囲で楽しむことが大切です。