世界遺産の輝き!歴史と信仰が交差する石造りの美

頭ヶ島天主堂は、1910年に鉄川与助の設計施工により着工され、1919年に完成した美しい石造りの教会です。頭ヶ島の信者たちが生活費を捻出し、山を売り、石を運びながら10年の歳月をかけて建設したこの天主堂は、地域の歴史と信仰の象徴となっています。

頭ヶ島天主堂は、2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。この天主堂は、禁教令が解かれた後に信者たちが再びこの地に戻り、信仰を守り続けた証として建てられました。石造りの外観は重厚感があり、内部は花柄の装飾が施され、華やかな雰囲気が漂っています。特に天井は、二重の持ち送りによって折り上げられたハンマービーム架構が特徴的で、国内の教会建築史上でも例のない構造とされています。

頭ヶ島天主堂を訪れる際には、事前に見学の予約が必要です。個人でも団体でも見学可能ですが、教会が現役で使用されているため、見学時にはマナーを守り、静かに見学することが求められます。拝観料は無料ですが、献金箱に寄付をすることが推奨されています。