1000年以上の歴史を持つ神聖な神社

青方神社は、その創建は寛弘2年(1005年)に遡る歴史ある神社で、当時の領主清原氏が高麗船の侵寇を退けるために祈願し、社宇を建立したことに始まります。主祭神は大己貴命で、山王山山頂にある雄嶽日枝神社の祭神と同じく『山王宮』と称されました。

その後、建久2年(1191年)には地頭職であった藤原尋覚が社殿を造営し、尋覚の二男家高が青方を本拠地として青方氏を名乗りました。暦仁2年(1239年)には、青方家高が国常立命ほか5神を領内の総氏神として祀り、青方神社は地域の総社的な役割を果たすようになりました。

明治4年(1871年)には青方神社と改称され、村社に列せられました。昭和6年(1931年)には郷社となり、昭和28年(1953年)には宗教法人青方神社として認可されました。秋の例大祭(11月2・3日)や夏の祇園祭(7月16・17日)には、県指定無形民俗文化財である「上五島神楽」が奉納され、多くの参拝者で賑わいます。

青方神社の社叢は、平成3年(1991年)に町の天然記念物に指定されており、豊かな自然環境の中で神聖な雰囲気を感じることができます。