戦争の悲惨さを忘れず、未来への平和を願う場所

無言館は、戦没画学生たちの遺作を展示する美術館です。1997年に窪島誠一郎氏によって開館され、信濃デッサン館の分館としてスタートしました。無言館は、第二次世界大戦中に戦場で命を落とした画学生たちが残した絵画や作品、イーゼルなどを収蔵・展示しており、彼らの未完の夢と芸術への情熱が感じられる場所です。

無言館で展示されている作品は、戦争の悲惨さと若者たちの希望や夢を映し出しており、これらの作品は戦争の記憶を風化させないための重要な役割を果たしています。

無言館は、第一展示館と第二展示館の二つの展示館から成り立っています。第一展示館では、戦没画学生たちの絵画やスケッチ、彼らが使用していた道具などが展示されています。第二展示館「傷ついた画布のドーム」では、戦争の傷跡を象徴する作品が展示されており、訪れる人々に戦争の悲惨さを伝えています。

また、無言館には「オリーヴの読書館」という読書スペースも併設されています。ここでは、美術書や展覧会のカタログなど、約30,000冊の蔵書のうち約15,000冊が自由に閲覧できます。