「南総里見八犬伝」の英雄たちが眠る名刹

大岳院は、曹洞宗の名刹として知られる歴史ある寺院で、本尊は釈迦牟尼佛です。1605年に開創され、境内には多くの歴史的な遺構が残されています。特に注目すべきは、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」のモデルとなった里見安房守忠義とその家臣たちの墓があることです。

また、大岳院には「三彩稜花刻花文盤(さんさいりょうかこっかもんばん)」という貴重な文化財が保管されています。この文盤は、29歳という若さでこの世を去った里見忠義が、倉吉に8年間滞在していた際に寄進したと伝えられており、鳥取県の保護文化財に指定されています。