安徳天皇の伝説が息づく神秘の滝

姫翠峡は、総落差約50メートルの壮大な滝で、四段に分かれて流れ落ちる姿は圧巻です。滝の水は透き通っており、周囲の緑と相まって訪れる人々に癒しを与えます。

姫翠峡は、壇之浦の戦いで入水し崩御したとされる安徳天皇が実は落ち延び隠棲した地と伝えられています。その後程なく病没した安徳天皇を偲び、女官が黒髪を切り落としこの滝へ流したという伝説も残っています。このような歴史的背景が、姫翠峡の神秘的な雰囲気を一層引き立てています。

滝の全容を見ることは容易ではありませんが、滝の一部は県道からも見ることができます。滝と私都川(きさいちがわ)との合流地点の上流には「小耶馬渓(しょうやばけい)」と呼ばれる透明度の高い川滝や淵が連続する渓谷もあり、自然の美しさを堪能できます。