四季折々の美しさに彩られる千年の歴史を誇る古刹

鳥追観音 如法寺」は、平安初期の大同2年(807年)に徳一大師によって創建された歴史ある観音霊場です。会津地方における「会津ころり三観音」の一つとして、地元の人々や観光客から厚い信仰を集めています。

如法寺の本尊である鳥追聖観音は、僧行基によって作られたと伝えられています。この観音像は、衆生を導き、この世の寿命を全うさせるとともに、あの世では西方浄土の阿弥陀仏の世界へ安楽往生させるという誓願を持っています。また、子授け、安産、子育て、厄除け、健康長寿などのご利益があるとされ、老若男女を問わず多くの参拝者が訪れます。

如法寺の境内には、樹齢1200年を誇る高野槙がそびえ立ち、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。春には桜と若葉、夏には深緑、秋には紅葉、冬には雪景色と、訪れるたびに異なる風景が広がります。この自然豊かな環境は、訪れる人々の心を癒し、まさに「命のふるさと」として親しまれています。

また、如法寺には県の重要文化財に指定されている観音堂があり、堂内には木造金剛力士像や聖観音立像などの貴重な仏像が安置されています。特に、左甚五郎作と伝わる「隠れ猿」の彫刻は、三匹すべてを見つけると幸運が訪れるとされ、多くの参拝者がその姿を探し求めます。