古代の歴史と文化を感じる貴重な遺跡

泉崎横穴は、約1,400年前に造られた横穴式装飾古墳で、昭和8年(1933年)の道路工事中に偶然発見され、翌年の昭和9年(1934年)には国の史跡に指定されました。

泉崎横穴は、古墳時代の終わりにかけて造られた横穴墓の一つで、岩肌を掘り抜いて作られた墓室が特徴です。発見当時7つの横穴墓が確認され、そのうちの一つには赤い顔料で描かれた絵画が残されていました。この絵画には人物や馬などの動物、渦巻きなどの幾何学模様が描かれており、玄室と呼ばれる部屋の壁面や天井に至るまで装飾が施されています。

このような装飾古墳は東北地方では初めての発見であり、当時大きな話題となりました。現在では他の横穴墓は失われてしまいましたが、この装飾が施された横穴墓は国の史跡として保存されています。

泉崎横穴の一般公開は年に一度、10月の第2土曜日に行われます。この特別な日に訪れることで、古代の人々の生活や文化に触れることができる貴重な機会となるでしょう。