相馬市の歴史と自然が融合した美しい公園
馬陵公園は、別名「馬陵城」とも呼ばれる中村城の跡地に整備された美しい公園です。
中村城は、1611年に相馬利胤によって築かれ、以後260年間にわたり相馬氏の居城として栄えました。
城跡は築城当時の姿をよく残しており、郭や濠、土塁などが見事に保存されています。特に本丸周辺の堅固な構造は、当時の防御技術の高さを物語っており、昭和30年には県指定史跡に指定されその歴史的価値が認められました。
公園内には約630本のソメイヨシノが植えられており、春には桜の名所として多くの観光客が訪れます。桜の季節には、夜桜も楽しむことができ、ぼんぼりや投光器で照らされた桜が幻想的な雰囲気を醸し出します。また、毎年5月には「相馬野馬追」という伝統的な祭りが開催され、甲冑に身を包んだ騎馬武者たちが勇壮な姿を見せます。
馬陵公園は、広々とした敷地内に多くの樹木が茂り、四季折々の自然を楽しむことができます。春の桜だけでなく、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、一年を通じて訪れる価値があります。公園内には遊歩道が整備されており、散策やジョギングを楽しむことができるほか、ベンチも多く設置されているため、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
