紅色の花びらが織りなす春の美景

宝泉寺は、紅枝垂れ桜の名所として知られています。この寺院の紅枝垂れ桜は、推定樹齢約900年、高さ12.5メートル、幹回り5メートル以上の巨木で、町の天然記念物に指定されています。

宝泉寺は、康和元年(1099年)に一意法師によって開山されたと伝えられている歴史ある寺院で、この桜も開山当初から植えられていたといわれています。かつては三枝が地上まで垂れ下がり、満開時には見事な姿を見せていましたが、時の経過とともに衰えが目立ち始めました。昭和56年(1981年)には保全工事が行われ、二枝を落とし一枝を残すのみとなりました。

桜の見頃は4月上旬から中旬にかけてで、満開の時期には多くの観光客が訪れます。桜の花びらが風に舞う様子はまるで絵画のような美しさです。宝泉寺の境内は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、桜の花とともに心安らぐひとときを過ごすことができます。