四季折々の美しさを堪能できる絶景のドライブコース

滝川ダムは、農業用水の供給を目的として富岡川水系の富岡川に建設された重力式コンクリートダムです。

ダムの建設は2002年に始まり2010年に竣工。試験湛水が行われた後、2011年2月10日に竣工式が行われました。
しかし、2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原発事故により、富岡町全域が避難区域に指定され、住民の大半が避難を余儀なくされたことから滝川ダムの正式な運用は現在も行われていません。震災後、多くの農地が放棄されたため、ダムの本来の目的である農業用水の供給が実現できていない状況です。

現在、滝川ダムは観光スポットとしての役割を果たしており、訪れる人々に自然の美しさと震災の影響を伝える場となっています。滝川ダムは阿武隈高地の山中に位置し、周囲には滝川渓谷の美しい自然が広がっているため、春は新緑がまぶしく、秋は色鮮やかで美しい紅葉が山々を彩っていて、絶景のドライブコースとして人気です。

滝川ダムは、震災の影響を受けながらも、その存在が地域の歴史と自然の美しさを伝える重要な場所となっています。訪れる際には、震災の影響を受けた地域の現状を理解し、自然の美しさと共にその歴史を感じてみてください。