豪雪地帯の知恵と工夫が詰まった農家住宅

旧五十嵐家住宅は、江戸時代中期の享保3年(1718年)に建てられた住宅で、福島県内で最も古い農家住宅の一つです。

豪雪地帯での生活を反映した特徴的な建築様式を持っており、特に、太い梁と柱が目を引き、これらは豪雪に耐えるための工夫が施されています。屋根は茅葺きで、内部は桁行7間(約13.3メートル)、梁間4間(約7.6メートル)と広々とした空間が広がっています。

この住宅は、1972年(昭和47年)に国の重要文化財に指定され、その後、只見町が買い上げ、翌年に只見町上町から現在の叶津字居平に移築されました。移築後も、当時の建築様式や生活様式を忠実に再現しており、訪れる人々は江戸時代の農家の生活を垣間見ることができます。