江戸時代の関所の様子が分かる貴重な文化財

旧長谷部家住宅(叶津番所)は、江戸時代後期に建てられた厩中門造りの農家住宅で、会津と越後を結ぶ八十里越えの関所としての役割を果たしており、通行人や物資の出入りを監視する重要な拠点でした。

長谷部家住宅は、叶津村の名主宅でもあり、明治時代には戸長役場としても使用されました。そのため、地域の歴史や文化を深く知ることができる場所となっています。建物の規模は桁行13間近く、当時の建築技術や生活様式を感じることができます。

住宅は福島県の重要文化財に指定されており、建物内の高い天井や隠し部屋が訪れる人々にタイムスリップしたかのような感覚を味わわせます。また、番所の後方には築約300年といわれる国重要文化財の旧五十嵐住宅があり、こちらも見学することができます。