歴史と文化が息づく東北を代表する古刹

勝常寺は、真言宗豊山派の寺院で、会津中央薬師堂とも称される寺院です。807年に徳一菩薩によって創建され、山号は瑠璃光山で、本尊は薬師如来です。勝常寺は、平安時代初期の9世紀に造立された国宝の木造薬師如来及び両脇侍像をはじめとする12体の仏像が安置されており、その歴史的価値は非常に高いものです。

勝常寺の見どころの一つは、薬師堂です。この堂は室町時代に再建されたもので、国宝に指定されています。薬師堂の中には、荘厳な薬師如来坐像が安置されており、その脇には日光・月光菩薩像が並んでいます。これらの仏像は、細部に至るまで精巧に彫刻されており、その美しさと迫力に圧倒されることでしょう。また、薬師堂の周囲には美しい庭園が広がっており、四季折々の風景を楽しむことができます。

毎年4月28日には、勝常寺で「勝常念佛踊り」が奉納されます。この祭礼は、薬師如来の祭礼として行われるもので、地元の人々や観光客にとって大きなイベントとなっています。念佛踊りは、古くから伝わる伝統的な踊りで、その独特なリズムと踊り手たちの華やかな衣装が見どころです。