宇宙への扉を開く、北海道の最先端宇宙港
北海道スペースポート(HOSPO)は、2021年4月に本格稼働を開始した世界中の民間企業や大学研究機関が自由に利用できる商業宇宙港です。大樹町はロケットを打ち上げる東と南方向に海が広がり、広大な土地によるロケット発射場の拡張性の高さなど、地理的な優位性を持っています。このため、HOSPOは世界トップクラスの宇宙港として注目されています。
HOSPOのビジョンは「北海道に、宇宙版シリコンバレーをつくる」というもので、ロケットやスペースプレーンの発射場・実験場を整備し、世界の宇宙ビジネスを支えるインフラとして機能しています。
施設内には、人工衛星用ロケットの射場や滑走路が整備されており、垂直打上げロケットの打上げが可能な「Launch Complex-1」や、より大型の射場を持つ「Launch Complex-2」があります。また、既存の1,000mの滑走路は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)や民間企業、大学などの航空宇宙実験で使用されており、将来的には3,000mの滑走路を新設し、宇宙旅行などに使われる有人スペースプレーンのための離着陸試験にも対応する予定です。
HOSPOは世界中の民間企業が利用できる水平離着陸および垂直打上げ対応型の宇宙港であり、アジアやヨーロッパのロケット打上げ事業者からも注目されています。