擦文文化の息吹を感じる竪穴住居群跡
十勝ホロカヤントー竪穴群は、約千年前の擦文文化期に作られた竪穴住居群の跡が広がる遺跡で、太平洋に面する標高15メートルの晩成海岸段丘上に南北約2キロメートルにわたって広がり、約130ヵ所もの竪穴住居跡が点在しています。
竪穴住居は、地面を掘り下げて作られた住居で、擦文文化期の人々がどのように生活していたかを知る手がかりとなる貴重な遺跡です。現在、現地には一辺の長さが5メートル前後、深さ50センチから1メートルの竪穴が残っており、復元された住居も展示されています。
また、十勝ホロカヤントー竪穴群からは、擦文式土器や金属器、動物骨格などが出土しており、これらの出土品は擦文文化を究明する上で非常に重要な資料となっています。