河童伝説が息づく自然豊かな渓谷

どんどん淵峡は、椋梨川の支流である沼田川に沿って広がる渓谷で、自然の美しさと歴史的な伝説が交錯する魅力的な観光スポットです。

どんどん淵峡の名前の由来は、悲しい伝説に基づいています。
かつてこの地には滝城という城がありましたが、敵の大軍に囲まれた際、城主は城に火を放ち、自らの命を絶ちました。その際、城から落ちた太鼓が滝に打たれて「どんどん」と響き渡り、援軍の進撃を思わせるような音が谷間にこだましたと言われています。この出来事から、この場所は「どんどん淵峡」と呼ばれるようになりました。
また、城主への愛惜からか「河童が出る」との噂が広まり、河童の古里としても知られるようになり、峡谷の周辺には多くの河童像が点在しています。

どんどん淵峡は自然の美しさが際立つ場所でもあり、特に梅雨時季にはアジサイの花が美しく咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませます。秋には紅葉が見事で、渓谷全体が赤や黄色に染まり、まるで絵画のような風景が広がります。

どんどん淵峡には、河童像や安宿河童神社など見どころがたくさんあります。河童像はユーモラスなデザインで、写真撮影スポットとしても人気です。 渓谷内には散策路が整備されており、自然の中をゆっくりと歩きながら四季折々の風景を楽しむことができます。