源氏ゆかりの神社で勝利を祈願

琴弾八幡宮は源氏ゆかりの地として知られ、源義経が源平合戦の勝利を祈願した場所としても有名です。

本殿は琴弾山の山頂に位置しており、381段の石段を登ると到達します。この石段を登る道中には、源義経が奉納したと伝えられる木の鳥居や、遍路道の父とも言われる宥辨真念の道しるべが残されています。
境内からは瀬戸内海や観音寺市内の美しい景色を一望することができます。

琴弾八幡宮は、元々四国八十八ヶ所の68番札所であり、現在は新四国曼荼羅霊場の23番札所およびさぬき十五社の14番札所となっています。また、神社の歴史は大宝3年(703年)に遡り、法相宗の高僧・日証上人が修行を行った場所としても知られています。

鎌倉時代以降、琴弾八幡宮は観音寺と共に一山二霊場として広まりました。四国遍路が八十八ヶ所として整備されると、琴弾八幡宮は68番札所となりましたが、明治以降の神仏分離によって観音寺と分離し、現在の形となりました。

また、琴弾八幡宮は勝負の神様としても知られており、受験生や勝負事の際に多くの参拝者が訪れます。特に、源義経が戦勝祈願を行ったことで、その歴史的背景から勝負運を高める神社として信仰されています。

毎年10月には琴弾八幡宮大祭が開催され、9台のちょうさ(太鼓台)が奉納されます。この祭りは江戸時代から続く伝統的な行事であり、地域の人々にとって重要なイベントです。祭りの期間中は夜のライトアップが施され幻想的な雰囲気が漂います。