境内に土俵がある珍しい神社

大野原八幡神社は、正保2年(1645年)に創建され、弘化4年(1847年)に現在の場所に再建された歴史ある神社です。

神社の本殿は、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根を持ち、香川県文化財に指定されている椀貸塚(わんかしづか)古墳にのめり込む形で建てられています。お正月などの特別な時期には、拝殿と本殿の下にある門が開放され、参拝者はその下を通り抜けることができます。

大野原八幡神社の境内には土俵が設置されており、秋になると「大野原祭り」として知られる秋季例大祭が開催されます。この祭りでは、2台の「だんじり」と14台の太鼓台が町内を練り歩き、土俵の周りをぐるぐると回る姿は圧巻です。特に3日目に行われる「壱番太鼓・壱番だんじり」の平塚奉納は、祭りのハイライトとなっており、14年に一度しか行われない特別な奉納行事です。