海津市歴史民俗資料館

「海津市歴史民俗資料館」は、「貝塚と古墳」「輪中と低地の農業」「高須藩」を主要テーマに、海津市の歴史や文化を紹介する資料館です。
1階に"海津の縄文時代"と"海津の古墳時代"のコーナーがあり、2階では輪中の歴史や生活文化について実物や模型で学ぶことができます。
3階部分は高須藩松平氏の御館の一部を復元展示しています。

貝塚と古墳

「海津の縄文時代」コーナーでは、岐阜県内で海津市内にしかない2つの貝塚遺跡である庭田貝塚と羽沢貝塚について紹介しています。
今では海に接していない岐阜県ですが、縄文時代には海が身近にあったことを示す貝殻や魚・動物の骨、人骨、土器などが出土して、当時の人々の暮らしを知ることができます。

輪中と低地の農業

第1展示室には、輪中のなりたちや工夫・河川改修の歴史・排水問題・新田開発の歴史・水防活動などについて詳しくわかりやすく学習できる内容になっています。
第2展示室には、輪中低地の当地域で行われた堀田農業のころの農具や民具が並び、現代の農業と比較しながら輪中の知恵や工夫を学ぶことができます。
4600分の1のスケールの大地形模型(高須輪中変遷劇場)は、ビデオの説明に従って、明治24年の地形から現在の高須輪中が姿を表す仕組みになっています。
明治の河川改修前後の対比や土地改良の様子などが一目で見てとれます。

高須藩

尾張藩主徳川光友の次男松平義行は、元禄13年(1700年)所領の半分を高須とその周辺に移され、以後明治維新まで13代続きました。
3万石の小藩ながら名門の誉れ高く、多くの名君を輩出しました。
幕末に活躍した会津の松平容保・桑名の松平定敬などは高須藩の出身です。
当館の3階部分に、高須藩松平氏の御館の一部を復元してあります。
御玄関から御書院の間にいたる主要部分に、能舞台(一般利用可能)と50畳の広間を加えたものです。
能舞台は一般の伝統芸能愛好者の方々にもお使いいただけます。

ミニ銅鏡づくり体験

古墳時代の銅鏡のミニチュアを低融合金で作ることができます。
・材料費(1枚あたり):波文帯神獣鏡700円、内行花文鏡600円
・所要時間:45分から60分程度
・申し込み:あらかじめ電話等で空き状況をご確認ください。(予約優先)