東日本大震災からの復興のシンボル
三千本の復興桜は、震災からの復興を象徴する美しい桜並木です。この桜並木は、元々養蚕農家を営んでいたご夫婦が自宅の桑畑に桜の苗木を植え始めたことから始まりました。20年以上の歳月をかけて植樹が進められ、現在では約3000本の桜が咲き誇る見事な景観を楽しむことができます。
この桜並木は2011年の東日本大震災と福島第一原発事故による避難指示で一時中断を余儀なくされましたが、ご夫婦は避難先からも桜の世話を続け、2017年の避難指示解除後には再び植樹を再開しました。現在では、ソメイヨシノやオオヤマザクラなど多種多様な桜が咲き誇り、訪れる人々に希望と癒しを与えています。
春になると飯舘村の山里は薄紅色の桜の花で彩られ、その美しさはまるで絵画のようです。特に、桜が満開になる4月中旬から下旬にかけては、多くの観光客が訪れ、桜のトンネルを歩きながらその美しさを堪能します。また、夜にはライトアップも行われ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。
三千本の復興桜は、単なる観光スポットではなく村の歴史と人々の思いが込められた特別な場所であり、その美しい景観に心が癒され前向きな気持ちになれることでしょう。
