佐賀県屈指の桜の名所

旭ヶ岡公園は、佐賀県三大桜の名所の一つとして知られている公園です。かつて鹿島藩の居城であった鹿島城の跡地に整備されており、歴史と自然が調和した美しい景観が魅力です。日本の歴史公園100選にも選定されています。
公園の最大の特徴は、何と言っても春に咲き誇る桜です。「一目五千本」と謳われるほど多くの桜が植えられており、公園に通じる桜並木は「花のトンネル」と呼ばれ、訪れる人々を魅了します。特に、夜桜は九州で初めてライトアップが行われたことでも知られ、幻想的な雰囲気を楽しめます。桜の時期には多くの花見客で賑わい、出店なども出てお祭りムードを盛り上げます。
旭ヶ岡公園は単なる桜の名所というだけでなく、歴史的な遺構も残されています。かつて鹿島城があった場所であるため、赤門や大手門、石垣などが現存しており、県の重要文化財に指定されています。これらの遺構は、当時の面影を今に伝え、歴史を感じさせてくれます。特に赤門は鹿島城の正門であり、その風格ある佇まいは見応えがあります。
公園内には、鹿島藩の初代藩主から13代藩主までを祀る松蔭神社もあります。また、藩校であった弘文館の跡地などもあり、歴史散策も楽しめます。公園内には遊具や広場も整備されており、子供連れの家族でもゆっくりと過ごせる空間となっています。