神秘的な杉並木と修験道の歴史を訪ねる

小菅神社は、戸隠神社・飯綱神社と並び、北信濃の三大修験霊場として知られています。約1300年の歴史を持つ古道、苔むした奇岩が点在する参道、そして奥社から望む絶景は、訪れる人々を神秘的な世界へと誘います。
小菅神社の起源は、役小角(えんのおづぬ)が開山した修験寺院・小菅山元隆寺(こすげざんがんりゅうじ)に遡ると伝えられています。かつては多くの修行僧が集まり、隆盛を極めましたが、明治時代の神仏分離令により神社となりました。現在も、その歴史と修験道の面影を色濃く残しています。
小菅神社の象徴とも言えるのが、樹齢300年を超えるとも言われる巨大な杉が立ち並ぶ参道です。石畳の道と苔むした奇岩が織りなす風景は、まさに絶景。歩いているだけで心が洗われるような感覚を覚えます。
また、参道のいたるところに点在する奇岩には、それぞれ名前が付けられています。自然が作り出した造形美は訪れる人々を魅了します。
里宮から参道を1時間ほど登った標高900mの地点にある奥社は、絶壁を背負って建っており、そこから見下ろす景色はまさに圧巻です。