歴史と自然が織りなす楽園

臼杵湾に浮かぶ黒島(くろしま)は、周囲約3km、標高27mの小さな島です。佐志生海岸からわずか300mの距離にあり、渡し船で約5分という近さから、手軽に訪れることのできるリゾート地として親しまれています。日豊海岸国定公園に指定されているこの島は、美しい自然が魅力の場所です。
黒島の最大の魅力は、なんといってもその美しい海です。環境省の「快水浴場百選」に選定されている黒島海水浴場は、透明度の高い水質を誇り、夏には多くの海水浴客で賑わいます。白い砂浜と青い海のコントラストはまさに絶景で、南国ムードを満喫できます。海水浴だけでなく、キャンプや釣りなどのアクティビティも楽しむことができ、家族連れや友人同士でのレジャーに最適です。
黒島はまた、日本の歴史においても重要な役割を果たした場所です。慶長5年(1600年)、オランダ船リーフデ号が漂着した地として知られており、ウィリアム・アダムス(三浦按針)とヤン・ヨーステンが日本に上陸した最初の地の一つとされています。島内には、三浦按針上陸記念碑や、ヤン・ヨーステン像などが設置された公園があり、歴史に思いを馳せることができます。
黒島へは、佐志生港から出ている渡し船を利用します。短い船旅ではありますが、海からの景色を楽しむことができ、島への期待を高めてくれます。島内は徒歩で散策することができ、美しい自然や歴史的な史跡をゆっくりと巡ることができます。海水浴シーズン以外でも、静かな島の時間を楽しむことができ、心身のリフレッシュに最適です。