静寂に包まれた古刹で歴史と文化に触れる

瑠璃寺は、大嶋山医王院と号し、天台宗に属しています。創建は平安時代の天永3年(1112年)と伝えられ、比叡山竹林院の観誉僧都によって開かれたとされています。長い歴史の中で、多くの人々の信仰を集めてきました。
瑠璃寺のご本尊は薬師如来です。薬師如来は、病気平癒や健康長寿のご利益があるとされ、古くから多くの人々に信仰されています。瑠璃寺の薬師如来像は、木造薬師如来及び両脇侍像として、国の重要文化財に指定されています。
瑠璃寺の見どころの一つは、春に咲き誇る枝垂れ桜です。樹齢200年を越えるこの枝垂れ桜は長野県の天然記念物にも指定されており、境内を彩るように咲き乱れる姿は圧巻で、まるで絵画のような美しさです。桜の時期には多くの参拝客で賑わい、写真撮影を楽しむ人々も多く見られます。
瑠璃寺では、毎年4月の第2日曜日に獅子舞が奉納されます。この獅子舞は、江戸時代から続く伝統行事で、五穀豊穣や悪疫退散を祈願して行われます。勇壮な太鼓や笛の音に合わせて獅子が勇猛に舞い踊る姿は見る人々を魅了します。地域の人々によって大切に受け継がれてきたこの獅子舞は、瑠璃寺の歴史と文化を今に伝える貴重な行事となっています。